5. レンジコマンド
5.1 レンジコマンド
5.1.1 「Make ready.」
競技者がステージを開始すべき時点となり、RO がステージがクリアであると判断したとき、タイマー RO は「Make Ready」コマンドを発する。
5.1.1.1 Make Ready 前
競技者は、ステージ上で Make Ready コマンドを待っている間、および RO によって Make Ready コマンドが発せられる前は、ロングガンを垂直に携行する場合を除き、アンホルスター、ロード、ダウンレンジへ向けること、またはいかなる方法であれ銃器を扱う行為をしてはならない。(Section 13.2 を参照)
5.1.1.2 Make Ready 中の RO の案内
Make Ready 期間中、RO チームは、必要に応じて薬室へ一発送り込むよう促すなど、WSB に従った適切なスタートコンディションへ競技者を導くため最大限努力すべきである。ただし、最終的に自分自身、銃器、および装備が WSB に記載された適切なスタートコンディションにあることを確認する責任は競技者にある。
5.1.1.3 光学照準器を通したターゲット確認
「Make Ready」コマンド発出後、競技者はタイマー RO の許可があれば、光学照準器を通してターゲットを見るために合理的な範囲で数歩動いてよい。ただし、この許可は伏射姿勢やブレース姿勢を含む各種射撃位置を取ることまで認めるものではない。
5.1.2 「Are you ready?」
競技者がステージ開始の準備ができているように見える、または口頭で準備完了を示した場合、タイマー RO はこのコマンドを発する。競技者に返答義務はない。無言は準備完了の確認とみなす。競技者が準備できていない場合、それを申し出て RO に伝える責任は競技者にある。
5.1.3 「Standby.」
「Standby」コマンドの後、競技者はスタートシグナルが発せられるまで適切なスタート姿勢を維持する。
5.1.4 スタートシグナル
5.1.4.1 スタートシグナルのタイミング
競技者にステージ開始を示す合図である。RO は「Standby」コマンドの後、1 秒から 4 秒の間にスタートシグナルを作動させる。
5.1.4.2 既定および代替のスタートシグナル
既定のスタートシグナルはタイマーのビープ音であるが、WSB により視覚信号など別のシグナルとして定義してよい。
5.1.5 「If you are finished, unload and show clear.」
競技者がステージを完了したように見えるとき、RO はこのコマンドを発する。銃器をアンロードし、クリアされた銃器をタイマー RO に視認検査のため提示する責任は競技者にある。
5.1.5.1 RO による確認
RO は、薬室から BB を除去するためにロッド、フラグ、または類似のツールを使用してよい。タイマー RO が銃器の状態に確信を持てない場合、競技者に再度 show clear を求めるか、必要に応じて問題解決のための措置を講じてよい。
5.1.5.2 競技者の責任
タイマー RO が競技者の銃器を目視で確認する慣行があるとしても、Section 1.4 に適合する完全なアンロード状態であることを確認する責任は、もっぱら競技者自身にある。
5.1.6 「If clear…」
ハンドガンには「If clear, hammer down, holster.」、ロングガンには「If clear, hammer down, muzzle.」、ECI を要求するレンジのロングガンには「If clear, hammer down, flag, muzzle.」、リボルバーには「If clear, cylinder closed, holster.」を用いる。
5.1.6.1 これ以上の発射は禁止
このコマンドが最後まで発せられた後、競技者はそれ以上発射してはならない。発射した場合、それは危険な銃器取扱いによる Match DQ となる。
5.1.6.2 Hammer Down の要件
「Hammer Down」とは、競技者が安全な方向へ向けてトリガーを引き、ドライファイアすることを要求する。競技者はこれを達成するためにデコッキング機構を使用したり、手動でハンマーを下ろしたりしてはならない。
5.1.6.3 代替表現
「Hammer Down」の許容される言い換えとして「Pull The Trigger」を使用してよい。
5.1.6.4 銃口の向き
「Muzzle」は「銃口を垂直(上または下)に向ける」ことを意味するものとする。
5.1.6.4.1 Muzzle up のバリエーション
主催レンジにおいて、コースオブファイアへの往復時にロングガンを銃口上向きで携行することのみが許容される場合、「muzzle up」に言い換えてよい。
5.1.7 「Show clear [handgun/rifle/shotgun].」
マルチガンステージにおいて、コースオブファイア上のどこかに、競技者がクリアまたは回収しなければならない放棄銃器がまだ残っている場合、タイマー RO はこのレンジコマンドを発し、他の銃器について Section 5.1.5 - Section 5.1.6 を繰り返す手順に入るよう競技者へ指示する。
5.1.7.1 既にクリア済みの場合の省略
他の RO が既にコースオブファイア上の競技者の放棄銃器をクリアし回収している場合、このコマンドは省略でき、Section 5.1.8 を発してよい。
5.1.8 「Range is clear.」
5.1.8.1 発するタイミング
タイマー RO は、まだアンロードまたは回収されていない放棄銃器の状態を含め、ステージの状態に確信が持てるまでこのコマンドを発してはならない。
5.1.8.2 Range is clear の後
このコマンドが発せられた時点で、そのステージにおけるすべての銃器取扱い(ロングガンの垂直携行を除く)は終了する。「Range is Clear」の後、競技者、リセッター、その他の者はダウンレンジへ進み、採点およびリセットを行ってよい。
5.1.9 「Stop!」
5.1.9.1 Stop を発するべき時
いずれの RO も、ステージ中のいかなる時点でも「Stop」コマンドを発してよい。これは、競技者が安全違反をした場合、ステージ上の特定ターゲットやプロップが誤設定または破損していると認められる場合、またはレンジオフィサーが潜在的に危険な状況が発生している、もしくは発生しようとしていると認めた場合(例: 想定外の人や動物がコースオブファイアに侵入した、競技者がコースオブファイア中に RO や他の者よりアップレンジ側へ移動した、など) に行うべきである。
5.1.9.2 競技者の対応
このコマンドが発せられた場合、競技者は直ちに行動を中止し、安全に停止して、タイマー RO の追加指示を待たなければならない。
5.1.9.3 その後の手順
タイマー RO は、レンジがクリアであることを確認するため、Section 5.1.5 - Section 5.1.8 のコマンドを進め、その後必要な是正措置を取る。
5.1.10 「Hit!」
ロングレンジスチールなど、ヒットコールを要するターゲットに対する競技者の命中を確認するために用いる。
5.1.11 「Time!」
パータイムが経過し、競技者がそのステージの射撃を中止しなければならないことを知らせるために用いる。
5.1.12 補助レンジコマンド
以下の語句は、コースオブファイア中に競技者の安全または手順上の作業を補助するため RO チームが用いることがある。RO はこれらの状況依存コマンドをいつ発するかについて最善の判断を行うものとし、これらは援助でも妨害でもないものとみなす。

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